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BITTER JAM BOYS /ビタージャムベスト

2015年2月28日発売 \500 エンジニア 金井泰龍(STUDIO 246 KYOTO)

1.スピード

 

延滞してしまった映画を

開き直ってもう一度見てる

君に会いに行くシーンが

何度もフラッシュバックしている

基本の設定は時代劇

刀持ったまま船に乗り

空を飛んでゆくモンスターに

立ち向かう話

現実の僕はただ

会いたくてペダルを踏む

一瞬だとしたって君に会いたくて

自転車をこいで夜の街を抜けた

星と星の間 流星群になって

信号なんて見ないで

スピードをあげてたんだ

延滞してしまった映画を

やめられずもう一度見てる

君の振り向いたシーンが

何度も巻き戻されてる

銃を担いだ名探偵

何の価値もない財宝に

夢中になっていた僕たちの

思い出のシーン

描いていたものはすべて

消えたくて 消えないで いるんだ

線路沿いの灯りはスポットライトになって

12月の夜を自分だけがこいでた

心臓の鼓動が空に届いて

雲がかかって揺れていた

さよならは船に乗って

幸せは消えてしまった

僕の気持ちは消えたりしないで

またスピードをあげる

 

最期の答えが全てを語って

昨日までの声は星屑になった

 

一瞬だとしたって君に会いたくて

自転車をこいで夜の街を抜けた

星と星の間 流星群になって

信号なんて見ないでスピードをあげた 

 

 

 

 2.君とオーライ 

散々飲んだら 酔って眠る

起きたら吐くだけ Oh

はじける脳がグわングわン揺れたり

しない しない 異論もない

フリック操作で恋に落ちる

電源落ちたら Oh

ストマック割って話せたり

しない する人もない

偏ってしまったいつかの幻像

本当のことも欲しない現状 歌って

オーライ 君とオーライ

いらない 知らない 泣かないでいる だけど

オーライ 君とオーライ

知らない すらない そりゃないって くだらない

だって 君といないと

もう錆びついてしまうんだ

くだらないことしたいなら

さよならする前に

追い風テンパる真冬の恋

麻雀負けたら Oh

憧れの88鍵はもうまだ手に入らない

すぅっと消えてしまった いつかの幻像

本当のことも欲しない現状 歌って

オーライ 君とオーライ

いらない 知らない 泣かないでいる だけど

オーライ 君とオーライ

知らない すらない 知らないって くだらない

だって 君といないと

もう錆びついてしまうんだ

くだらないことしたいなら

さよならする前に

3.君だけじゃない

君のことだけを全て

飲み込んでしまえたらいいのに

昨日の僕は頼りなく

冬空に揺れていたんだよ

君と二人で買ったベンチの色が

もう見えない 消えないよ 1,2,3で

本当の口が滑らないように

僕のすべてをかけたカーラジオの

流れる音がささくれになって

君のすべてを思い出すよ

そろいのシャツで

町中歩き回ったりしてた

幸せだった僕らも

どこかへ消えてしまったよ

君と二人で買った花の色が

もう見えない 消えないよ 1,2,3で

信じれば信じるほど全てが

些細なことで壊れてしまうから

涙深く木枯らしの吹く夜

何も言えずに黙り込むよ

君は悪くない

僕も悪くない

誰も悪くない だけど

愛されたいのは君だけじゃないんだ

切なく辛いことも 簡単じゃないことも

知ってて失くさないようにしてる

喧嘩したことも 消したくない過去も

いつか思い出に変わる

最後の答えを伝える前に

僕のすべてをよく聞いてほしくて

いざ僕が君の目の前に立つと

ずっと前から君はそっぽ向いてる

本当の口が滑らないように

僕のすべてをかけたカーラジオの

流れる音がささくれになって

君のすべてを思い出すよ

 

君は悪くない

僕も悪くない

誰も悪くない だけど

愛されたいのは君だけじゃないんだ

4.少年

知らないで遊んでいたって 蛍は光になって

二度とみらんなくなって ずぅっと闇の中

優秀な人間だって いつかは大人になって

全てを知ってしまうよ もっと夢の中

本当のことなんて僕らには関係ないって

いつまでも歌っていたいんだ ずっと夢の中

僕はただ八月の汗ばんだシャツを脱いだ

雨が降る三秒前にトンネルを駆け抜けていた

バス停 物悲しい夜さ

もう明日のことは忘れてしまうよ

 

この長いあぜ道を汗だくになって

走り抜けた日々の僕を探す

砂ぼこりの校庭で遊んだあの日々を

帰りのチャイムが鳴る悲しみを

 

石ころで始まるサッカー

ぶつかるランドセルも

本当のことなんて ずっと知らないまま

喧嘩して家出をしたんだ 学校に隠れたんだ

誰も気付かなくて そっと夢の中

知らないって 本当だって あの日にいらんなくなって

僕らは大人になって もっと夢の中

飛び込んだ河川敷を 駆け抜けた風の音

想い出溢れ出して もっと夢の中

5.夢

(Soundtrack)

 

6.夢を見る男

夢の中で君を思い出してみるんだ

夢の中で君は誰かのこと待っていた

高いアンテナの上 引っかかったツバメが

悲しそうな鳴き声で 真夜中二時を告げる

 

なのに 僕は変われないままで探している

夢の脳裏の 残る君の姿を 忘れないでいる

 

夢の中でさえも 君は恋をしているよ

うずもれた真実を いつか知ってしまうから

もしもわずかでも 望みがあるとしたら

僕は全部捨てて君に会いに行くよ

 

車の前でワイパーを ふと揺らしてみるんだ

雨の中で君は傘も持たずにいた

渋滞のハイウェイ 外は暗く

君だけが歩いて行く

長いスカートちらせて 車の闇に消える

なのに 僕は変われないままで探している

夢の脳裏の 残る君の姿を 忘れないでいる

夢の中でさえも 君は恋をしているよ

車の前で倒れる 君の最期の見せ場

もしもわずかでも 望みがあるとしたら

僕は全部捨てて君に会いに行くよ

・・・僕だってそうさ

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